2010年5月7日(金)開院予定 ケーズHAT神戸メディカルモール
この時期、顔が赤くなる、かゆくなる、などの人は、
花粉症皮膚炎の可能性があります。
花粉症の季節は、目がかゆくなるため目の周りをこする、鼻水が出るため鼻をかむときに鼻の下を傷つけてしまうなどが原因で、皮膚バリア機能に障害を起こしてしまうことが多くなります。
さらに、花粉症のピークである2月から3月は、気温が低いため汗や皮脂が減少し、湿度が低いため皮膚が乾燥しカサカサになり易くなります。それにより皮膚の角質が剥がれ、角質の細胞と細胞の間にすき間ができ、外部の刺激物質やアレルゲンなどが皮膚の中に進入し、生態の防御反応である免疫反応が誘発され、皮膚炎を起こし、その部分が赤くかゆくなります。
さらに、スギやヒノキ、ダニ、ハウスダストなどに対するアレルギーを有する人は炎症が増幅され、強い皮膚炎症状を起こしてしまいます。
花粉症皮膚炎は、花粉症の主症状である結膜炎や鼻炎とともに発症することが多いですが、花粉症皮膚炎のみ発症する人もみられます。また、春以外にも、ブタクサやヨモギ、イネ科などの秋の花粉アレルギーを有している人は、秋に花粉症皮膚炎を発症することもあります。
治療は皮膚炎に対する外用薬と抗アレルギー薬の内服が主ですが、治療と平行して、皮膚を傷つけないように洗顔し、保湿剤などで障害を起こした角質を保護するスキンケアを続けることで、悪化を防ぎ、治癒を早める効果が期待できます。
花粉症皮膚炎の症状を疑った際は、早めに皮膚科を受診しましょう。